なぜ僕たちは農業をしているのか
Golden Wolves Agricultureプロスポーツ界が抱える問題
現在、プロスポーツは大きな問題を抱えています。
それはビッグスポーツを除き、経営が安定していないチームがほとんどだということです。
日本のハンドボールは、基本的に実業団とクラブチームで支えられています。
実業団は、企業がチームを運営する方式で、クラブチームは、地元の企業や支援者、スポンサーから出資していただき、チームを運営していく方式です。
ですが昨今の不景気での実業団の規模縮小や撤退、クラブチームのスポンサー集めの難しさなど、経営が非常に困難なのが現状です。
そして、プロスポーツ選手として活動できる期間は短いにもかかわらず、セカンドキャリアの道も非常に厳しい現状です。
そこで僕たちが目をつけたのが「農業」です。
日本の農業が抱える問題
2020年に農林水産省が発表した調査では、農業就業人口はこの半世紀では約6分の1に、農地面積は約4分の3に減少、さらに農業に従事する人の高齢化が進み、農家の後継者不足、そして農業人口が激減が問題となっています。
日本では、この現象は進み続けるといわれており、農家の後継者を育てる事、農業従事者を増やすことは急務です。
そこで僕たちは、
「スポーツ」と「農業」は、お互いの課題を打ち消しあいながら取り組むことが可能な産業ではないか?
と考えました。
お互いに依存するのではなく、お互いが支えあう関係に。
農業でスポーツチームを支え、スポーツチームで日本の農業を支えるというシステムです。
もちろんお互いの課題をすべて解決できるわけではありませんが、「スポーツ」と「農業」は、それぞれの抱える問題点をクリアできる部分が非常に多いのです。
そしてこれは選手たちのセカンドキャリアも見据えての取り組みでもあります。
- ハンドボールプロスポーツの問題点と農業での解決
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- 安定した収入を確保できない
⇒ 一定の収入を確保することができる - 練習や試合の時間が確保出来ない
⇒ ある程度の時間であれば融通がきく - セカンドキャリアがない
⇒ 農業に従事する事で将来のキャリアになる
- 安定した収入を確保できない
- 農業の問題点とスポーツでの解決
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- 農業就農人口減少と後継者不足
⇒ 農業就労する人材の確保、後継者の育成 - 農業従事者の高齢化
⇒ 若者の農業従事者の確保 - 若者の都市部への流出
⇒ 地方チームによる地方農業就労者の確保
- 農業就農人口減少と後継者不足
このようにお互いの問題点を解決するにあたり、前向きに検討できるだけの利点があるのです。
正直に言います。
もちろん「スポーツ」も「農業」も甘いものではありません。
昼に農業をして、夜にハンドボール。これは思ってる以上に本当にハードです。
しかし僕らはそれに誇りを持って取り組み、選手一人ひとりが、その問題に対して考え、挑戦しています。
自立した生活、そして大好きなハンドボールができる環境を”自分達”で作り上げる。
僕らは、選手として、社会に生きるひとりの人としてカッコイイ大人になりたいのです。